多読で英語



多読で英語とは?

最近、豊田高専図書館では学外の方をよく見かけるようになりました. 英語多読用図書を利用されているのです。 電気・電子システム工学科(E科)が実践して きた多読授業(毎週、授業時間内にコアとなる読書時間を確保する)の成果が認 められ*、2008年度からは、豊田高専の全学科1〜3年で、 多聴多読授業が始まっています。

英語多読の効果

英語多読は、2002年に吉岡先生が豊田高専に導入された新しい英語学習法です。 先行して授業実践をしてきた電気・電子システム工学科(E科)では、 本科2年から専攻科2年までの6学年継続して毎週45分×通年の多読授業があり (2004年度の2年生から)、 2009年度以降の専攻科2年生は継続6年目になります。 2007〜2009年度E系専攻科1年生(多読授業4〜5年目)のTOEIC得点の平均(外国人留学生と英語圏への留学経験者を除く21名の年度自己ベスト)は537点で、 2009年度大学3年文学・語学系(英語専攻)全国平均547点に迫ってきています。 2010年6月までに92人のE科・E系学生が100万語を読破しました。 約300万語以上読んだ学生は、TOEIC得点が英語圏への留学経験者 (2005〜2009年度3年生99人の平均は614点)に匹敵します。 現在豊田高専には、多読用のやさしい英文図書約28,000冊が揃い、国内トップクラス の充実度です。 この恵まれた環境を在学中に活用しましょう。

TOEIC平均点

効果を上げるためには?

多読で英語運用能力が向上するのは、 多読三原則(辞書をひかない/分からないところはとばす/つまらなくなったらやめる;電気通信大学酒井先生)に従い、 やさしい英文(挿絵付き)をたくさん読むことで、 (日本語に翻訳せずに)英語を直接理解する能力が身につくからです。Readingだけでなく、Listeningにも効きます。たくさん読んでいる学生は読書速度も速く(読み返していません)、「日本語が思い浮かばない」と言います。

ただ、このような効果を得るには、たくさん読むことが不可欠です。 平均的な高専生 の場合、10万語読んだあと初期に読んだ本を再読すると、すらすら読めることに気付 きます。 30万語でやさしい本なら読めると実感でき、50~100万語でTOEIC得点が上昇、300万語で英文多読が趣味になる、という変化があるようです。 毎日15分読めば、(7ヶ月で30万語読めますから)1年で効果を実感できますが、年間5万語の読書ペースでは、卒業までに効果を実感することは難しいでしょう。 30万語までは、細かいことを気にせずに読むのが良いようです。

また、やさしい英文図書を選ぶことも大切です。 読書語数を稼ごうとすると、ついつい、レベル(YL: Yomiyasusa Level)の高い本に手がでてしまいますが、高YLの本を読むときは、日本語に翻訳する癖がなかなか抜けません。 思い切ってYL0.8以下の本を読み、英文から直接イメージを掴む練習をするのが、上達の近道なのです。 このレベルの本は館内閲覧専用で貸出はできませんが、その代り、いつでも図書館で読むことができます。 さらに、(50〜100万語読んで)YL2〜3の本を読めるようになると、面白い本とも出会えます。英語学習のためでなく、内容に惹かれて読むようになると楽しいですよ。

読書は個人的な活動ですが、仲間と一緒だと続けやすくなります。 学校教育では、採用例の少ない英語多読(全国高専では10/ 51校)ですが、 社会人の間では一つの潮流となって広がりつつあり、 職場、地域やネット上での交流があります。 県内には、本校図書館以外にも、小牧、一宮、蒲郡、豊田、豊橋、田原、知多、豊明、刈谷、豊川の市立図書館、愛知県図書館や、 豊技大、名大、中京大(八事)図書館に多読用図書が収蔵され、利用できます。 家族や友達を誘って、本格的に英語多読を始めてみては、いかがでしょう?

多読用図書蔵書数: 28,740冊 (2010.3.31現在)

* 本校の取組「多読・多聴による英語教育改善の全学展開」は、H20年度「質の高い大学教育推進プログラム」(教育GP)の選定プロジェクトです。


参考図書・文献


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